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仮想水(バーチャル・ウォーター)
 仮想水(バーチャル・ウォーター/間接水ともいう)とは、農産物や製品の製造に使われた水を、その製品の購入者が間接的に消費したとする考え方のことです。日本は農産物の大半を輸入に頼っています。具体的には、穀物1tを生産するのに水1000tが必要とされ、牛肉100gを生産するのに水2tが必要とされます。つまり、農産物の輸入により日本は水資源を節約できたことになり、そのかわり輸出国では栽培のために水が消費されたことになります。

 世界最大の農産物輸入国の日本は年間439億t(1998年)の農業用水を輸入していることになり、これは、国内の生活用水(164億t)の2.7倍もの量になります。

 日本は見えない水資源を海外に依存してます。経済コストだけでは計ることのできない、環境コストが非常に高くなるわけです。私たちは、外国の貴重な水資源を大量に消費している現実を自覚することが求められています。


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2004-07-22