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都市型ゲリラ豪雨

 いま都会の夏の雨に異変が起きています。東京では局地的な集中豪雨が突然発生して、大きな被害をもたらしています。この集中豪雨は10〜20分という短期間で急激に起こるため、予測が困難なのです。夏に夕立をもたらす積乱雲は、ふつう都市上空では発生しません。しかし、その発生しないはずの積乱雲が、1999年に東京上空で発生したのです。体積が通常の10倍という常識では考えられない巨大な雲でした。そして発生からわずか10分間で恐ろしいほどの豪雨を降らせたのです。なぜ、東京の都市部で積乱雲が発生し、短期間で発達し続けたのでしょうか。このような豪雨は「都市型ゲリラ豪雨」と呼ばれて近年警戒されています。この豪雨は東京の「ヒートアイランド」現象と私たちの暮らしが深く関わっているというのです。特に、近年東京で発生しているのは北西部が中心だといいます。
素敵な宇宙線地球号

 昨日、テレビ朝日で放映していた。都心で起こるヒートアイランド現象が上昇気流を形成し、積乱雲が巨大になっていくとのこと。被害を受けるのは23区北西部で、杉並・中野・板橋・練馬に集中している。「環八雲」なんてのも初めて知った。

 我々はエアコンの快適さと引き換えに、環境からの手痛いしっぺ返しを受けている。快適な生活が、巡り巡って死者を生み出すようになってしまった。

都市型ゲリラ豪雨
地球温暖化によって「豪雨干ばつ型」の気候となる

2006-08-28