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温暖化、北半球が速く進行 世界気象機関が発表

 国連の世界気象機関(WMO)が14日発表した2006年の気象統計で、地球の温暖化は北半球が南半球より速く進行していることが明らかになった。
 1961年から90年までの平均気温と97年から2006年までの平均気温とを比較すると、南半球では0.27度上昇したのに対し、北半球では0.53度上昇した。
 今年は61年から90年までの平均と比較して、北半球での上昇が0.58度、南半球が0.26度だった。
 WMOによると、20世紀初頭以降、世界の平均気温は約0.7度上昇。特に76年以降は上昇が著しく、10年間に0.18度の割合で高くなっている。
 また、今年は北極圏の海氷面積が昨年に次いで観測史上2番目の狭さ(9月時点で590万平方キロ)となった。
 WMOによると、今年は世界の年平均気温が観測史上6番目に高い年になる見通し。11月までのデータで、今年の年平均気温は61年から90年までの平均(14.0度)より0.42度高かった。
 日本の気象庁は14日、世界の年平均気温が今年は観測史上5番目に高いと発表している。
【共同通信 2006-12-15】